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9/21 ヴィンシャーマン/大フィル バッハ:ロ短調ミサ曲

定休日の火曜日、大阪へ行ってきました。
出不精のσ(^^)は当然初めて。

目的は大フィルがヘルムート・ヴィンシャーマンの指揮でバッハのロ短調ミサ曲をやるというのでそれを聴きに。K女史が合唱団に入っているのもあり、シンフォニーホールへも行ってみたかったしね。チケットは格安で入手してもらいました(^_^)

15時前に到着したので、梅田周辺をブラブラ。こんな時に限って暑さがぶり返して汗ダラダラだったけど、東京とは違う雰囲気をちょっと楽しみました。阪神百貨店の地下でイカ焼き食べたり。

シンフォニーホールは東京にはない雰囲気を持つ素敵なホールでした。割とこぢんまりと感じられたけど。ここで朝比奈隆が元気な頃に大フィルでブルックナーを聴いてみたかったなぁ。
東京に着たときは毎回行ってたけどね。

ヴィンシャーマンといえば、古楽演奏が一般化する80年代以前にイムジチやパイヤール、レーデル、ミュンヒンガーらとともにバロックブームを牽引したオーボエ奏者兼指揮者。
当然古楽器でなく、通常のモダン楽器による演奏。
今となってはその演奏スタイルは古いと思われ、すっかり過去の人だと思ってました。
でもちゃんと活動しているんだよね。失礼しました。

1982年に高校の後輩たちと昭和女子大人見記念講堂の2F一番後ろの安い席(確か1500円ぐらいだったかな)で聴いて以来。

まずビックリしたのはとても90歳とは思えないスマートで元気なこと。
一回り以上年下のコルボやブリュッヘンがヨタヨタしていたり、腰が曲がっていたりしたのに、最後まで立ちっぱなしで指揮を振る。
演奏は昔ながらのロマンティックでゆったりとした演奏。軽やかで明るい。
フルートのソロなどやり過ぎってくらい歌いまくりだし。
ソリストもテナーがBCJでおなじみの櫻田亮氏だったのもうれしい。他のソリストもよかった。
バスはちょっと物足りなかったかな。

後半がフーガになる4部サンクトゥスから「我らに平和をあたえたまえ」と締めくくる5部最後のドナ・ノービス・ピーチャムまでが圧巻。
合唱団はもちろんアマチュアなのだけど大熱演。
ヴィンシャーマンが合唱団を座らせて、もう一度起立させる前にいきなりサンクトゥスが始まったのはみんなビックリしたらしいけど(^_^;)

終演後のヴィンシャーマンがまたお茶目すぎ。ソリストやオケトップの女性に片っ端からハグしたり、キスしたり、合唱団の真ん中に入って女性を両側に従えてご満悦。
もうのだめのミルヒーそのもの(^◇^)ケラケラ
演奏会は翌日もあり、その後の打ち上げではヴィンシャーマンも来たらしい。
奥さんは相当年下の日本人で息子がなんと26歳!64歳の時の子!
あれだけ元気ならまだまだできますな。
来週は東京でマタイをやるそうだ。行きたかったけど仕事があるのが残念。

来月はアーノンクールでロ短調を聴きに行きます(^_^)