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高校時代

クラシックギターにどっぷりとはまっていた高校時代。
中学まではフォークとエレキ、スティール弦のギターしか弾いたことがなかった。
高校に入って初めてナイロン弦のギターを弾いた。
初めの頃は、きれいな音ときれいじゃない音の区別がわからなかった。
もちろんひどい音はわかるけどね。

当時は新堀ギター音楽院に通っていた。いろいろと悪く言われることもあるけれど初心者にはよかった。
レッスンの日以外もしょっちゅう教室に行っては練習をしていたものだ。
練習室には鏡があって自分の手の様子がよくわかる。
ジュリアン・ブリームに憧れていたσ(^^)は若い頃のブリームの写真をお手本にマネをした。

2~3ヶ月ぐらい経った頃だろうか、いつものように教室にある練習用のボロギターを弾こうと思って1本を手に取るとこれがビックリするぐらい素晴らしい音がする。
先生所有のワイスガーバーというドイツのギターだった。見た目はボロボロなのでとてもそんな立派なギターとは思えなかったが。

ここで楽器の重要性に気づく。
つまり安物の楽器を使っていると本当の音がわからないってこと。
2万円ぐらいのギターではどうやったって本当の音は出ない。
高校生でカネもないのだが、母に頼み、出世払いってことで(笑)
当時20万円の河野ギターを購入。

河野といえば日本を代表するクラシックギターのブランド。
その中の一番安いグレードだったけど、これがσ(^^)にはぴったりあっていた。
渡辺範彦やシャロン・イズビン、ウラジミール・ミクルカといった当時人気だったギタリストが使っていたということもある。

楽器が手に入ると次は爪の問題。
クラシックギターは右手の爪を伸ばして弾くのが普通。
人それぞれだが、σ(^^)の場合は短め、指頭から1mmぐらい伸ばしていた。
それを1000番、2000番といった紙やすりで磨く。それこそツルツルになるほど。
授業中は爪磨きながら授業を聞いていたりしたものだ。

そしてタッチ。如何に瞬発力のある動きができるか。
弦にふれるときにいったん弦の上で止まってはダメ、そのまま振り下ろすように弾く。

というように自分の音を見つけていった。

もう10年ほどギターをちゃんと弾いていないのだが、たぶんその感覚は残っているはず。
すぐにはできなくても、ちょっと練習すれば音は出せそう。ただ指はスムーズに動かないだろうなぁ。


最近チェロの練習をしていて、あまりにも自分の音がひどいので、どうすればまともな音が出るのかをよく考えている。
それで高校時代のギターを練習していたときのことを思い出したりしたのだ。
by ryoseim | 2009-06-24 02:38 | 雑談